「どうしても運動が続かない」
私は31歳の時に潰瘍性大腸炎になってしまい、現在まで月に1度の通院をしています。
定期的に血液検査を行っており、その検査が出るたびに医者から「コレステロール値が高いから運動しなさい」と言われ続けてきました。
コレステロール値を下げるために夜にジョギングをしましたが、仕事で疲れて帰ってきてからジョギングするのは拷問に近いものがありました(;^ω^)
ならば料金を払えば嫌々でも続くだろうとスポーツジムに登録しましたが、器具を使用するために待ったりするのがイライラして仕方ないので3か月ほどで退会してしまいました(-_-;)
私はどうしても嫌なことを継続して取り組むことが出来ないのです。
唯一仕事だけは生活のためにと嫌々続けていましたが、プライベートまでストレスをためることが我慢できませんでした。
「コロナがプライベートを変えた」
私の趣味はお酒です。サラリーマン時代は金曜日の夜は必ず飲みに行き、土曜日は昼まで寝ていることがほとんどでした。
しかし、コロナが蔓延し飲みに行くことが出来なくなりました。
そこで昔から好きな寺院拝観でもするかとなり、土日は奈良の寺院を回り、御朱印を集めるようになりました。
初めは寺院近くの駐車場に車を停めていましたが、駐車場代をケチるため遠くの安い駐車場(もしくは無料駐車場)に停めて歩くようになりました。
奈良には大寺院が多く、寺院周辺には今でも情緒ある町並みが残っていて長い距離を歩いても全く苦痛ではありませんでした。
「奈良には山寺が多い」
奈良の有名処の寺院の御朱印は集めたので、山の方の寺院を回るようになりました。
松尾寺、矢田寺、岡寺などを訪れると自然と古道を歩く機会が増えてきました。
自然の中を歩いていると何とも言えない気分になりました。
そして壺阪寺を訪れる際にせっかくなので高取山を登ってみることにしました。
高取山は583.6mの低山ではありますが普段、運動をしていない私はたいへん疲れてしまいました。
しかし山頂の高取城址にたどり着いた時の達成感と爽快感は疲れを吹き飛ばすには十分でした。
その時私は「山登りなら続くかも」と思ったのです。
「ついに大峯山寺で御朱印をいただく」
まずは近場の低山から登りましたが、色々な発見がありました。
山道や古道は複雑に繋がっていて、色々な街や寺院をつないでいることを知りました。
まずは金剛山の転法輪寺で御朱印をいただき、登山を始めて9カ月目にして山上ヶ岳に登り大峯山寺で御朱印をいただくことが出来ました。
登山は疲れますが山頂や寺院に到着した時の達成感はたまりません。
この私が、これだけ疲れる登山という運動をしたくて仕方ないのです。
登山を始めて9カ月半ほどで体重は8キロほど落ちました!
しかし、コレステロール値は全然落ちません(-_-;)
医者は「遺伝かなぁ。薬飲まな仕方ないな」と運動から投薬に指導が変わりました・・・