こんばんは。TSUBOSUGI1975です。
今回は先日、奈良県葛城市の二上山麓に建つ寺院を散策してきましたので簡単に紹介したいと思います。
歴史ある當麻の地
奈良県葛城市當麻町はとても歴史が深い地で、それにまつわる古道や寺社仏閣があります。
當麻の地で有名な竹内街道に深く関わるのが二上山です。二上山は奈良県と大阪府にまたがる山でかつては「ふたかみやま」と呼ばれ石器に用いられた「サヌカイト」が採れる山でした。
旧石器時代から「サヌカイト」を運ぶ道があり、その道を推古天皇が官道として整備したと言われています。
奈良と大阪を結ぶ日本最古の官道は竹内街道と呼ばれ、現在でも国道166号線付近にその名残があります。
二上山麓を通る竹内街道は奈良と大阪を結ぶ経済に欠かせない道として明治時代頃までは多くの人が行き来し、當麻寺付近は多くの店や旅籠が並び賑わいました。
當麻寺だけではなくこの地には多くの寺社仏閣、有力者の墓などがあり、歴史好きにはたまらない地です。
今回はその中でも中将姫伝説と関わりのある二つの寺院を散策してきました。
花と中将姫伝説の石光寺
石光寺は奈良県葛城市染野にある浄土宗の寺院で御本尊は阿弥陀如来像です。出土物から飛鳥時代後期の建立とみられ役小角の開山と伝えられています。
日本最古の石仏と言われる弥勒石仏と中将姫伝説で知られており、境内の庭園は四季折々に花を見ることができ関西花の寺25番霊場20番札所に数えられています。
正面が本堂、右が寺事務所す。本堂には阿弥陀如来坐像が置かれています。寺事務所では御朱印をいただくことができます。
「染の井」と呼ばれる井戸と「糸掛櫻」です。中将姫がこの井戸に糸を浸したところ糸が五色に染まり、その糸で一夜にして當麻曼荼羅を織ったという伝説があります。「糸掛櫻」はその糸を掛けた桜だそうです。
私が訪れた時期は花はほとんど咲いていませんでしたが新緑が美しかったです。
石光寺は拝観料400円(大人)でお寺の前に無料駐車場があります。石光寺はHPが充実していて面白いです。
多くの国宝が見れる當麻寺
當麻寺は奈良県葛城市當麻の真言宗・浄土宗二宗の寺院で御本尊は當麻曼荼羅です。
推古天皇20年(612年)用明天皇の第3皇子である麻呂子親王(聖徳太子の弟)が建立したと伝えられています。
當麻寺の後ろには麻呂子山とい山があるので麻呂子親王からとった山名なのでしょう。
御本尊の當麻曼荼羅は先ほど石光寺の項で紹介した中将姫が一夜にして織り上げた曼荼羅です。西方極楽浄土の様子を描いた曼荼羅で當麻の地に浄土信仰が根付いたことが分かります。
當麻寺には奈良時代~平安時代に建てられた三重塔が二基残る日本唯一の寺院でもあります。
近鉄当麻駅方面から参道を歩くと仁王門があります。阿形像は像内のミツバチの巣ができた影響で損傷が激しく現在改修中です。
国宝の本堂です。本堂には御本尊の国宝當麻曼荼羅が納められています。本堂では御朱印をいただくことができます。本堂内の見学には拝観料500円(大人)が必要です。
本堂から見て左が講堂、右が金堂でいずれも重要文化財です。本堂を含めた三伽藍は500円(大人)の拝観料で堂内を見学できます。
講堂、金堂には貴重な仏像が多く納められており、特に金堂には国宝の弥勒仏座像が納められています。
中之坊の裏に建つのが国宝の東塔です。
こちらは同じく国宝の西塔です。西塔の方が建築が新しく東塔とは建築様式が異なるそうです。
當麻寺には多くの国宝がありますが、梵鐘、本堂、東塔、西塔は国宝ですが拝観料なしで見ることができます。散策がてらに多くの国宝が見れるなんてすごいですね。
當麻寺のHPもとても充実しているので参考になりました。
おわりに
以上が石光寺と當麻寺の簡単な紹介でした。
私がこの付近を散策する際は「道の駅 ふたかみパーク當麻」の駐車場を利用させていただいてます。食事や買い物もできるのでありがたい存在です(^^♪
道の駅 ふたかみパーク當麻~石光寺~當麻寺の区間にはのどかな田園風景や石仏なども見ることができます。カフェなどもあるので途中でお茶をしながら一服もできるのでおススメです。
ぜひ歴史とロマンあふれる二上山麓を散策してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)