大峯南奥駈道を歩く「行仙岳~笠捨山」

こんばんは。TSUBOSUGI1975です。

今回は先日、歩いてきました大峯南奥駈道の行仙岳~笠捨山の区間について簡単に紹介したいと思います。

行仙岳と笠捨山

行仙岳(1283m)と笠捨山(1353m)は奈良県吉野郡十津川村の山で大峯南奥駈道の最深部に位置しています。

大峯奥駈道修験道は明治時代以降の廃仏毀釈の流れにより衰退し、特に水場の乏しい大峰南奥駈道は荒廃しました。それにより大峯南奥駈道の山々に登るのは困難とされてきました。

しかし、1980年以降「新宮山彦ぐるーぷ」の尽力によって登山道の整備、山小屋の設置により大峯南奥駈道は再興されました。

現在では、行仙岳は無線中継局の山として、笠捨山は大峯奥駈道の南北を眺望できる山として、ともに多くの登山者から親しまれています。

アクセス・駐車場

国道169号線を川上村、上北山村下北山村方面にひたすら走り続けます。下北山村スポーツ公園を過ぎたあたりで下北山村役場方面に逸れる国道425号線が出てきますので、そちらに入ります。

国道169号線を走り続けると白谷トンネルが出てきますのでトンネル手前のスペースに駐車することができます。白谷トンネルに入りそのまま走り続けると十津川村に至ります。駐車スペースは落石を避けるために道側に駐車した方が無難だと思います。

吉野町から先はコンビニはありません。川上村と上北山村の道の駅にトイレがあります。道の駅上北山村ヤマザキストアはAM7:00からの営業だったと思います。

国道425号線に入ってからはトイレは池神社、池ノ平公園、冬季閉鎖ゲート手前の3か所にあります。

補足として国道425号線は冬季は閉鎖されますので注意してください。

白谷トンネル手前で雲海を見ることができました。早朝なら雲海を見れるかもしれません。

登山口から行仙岳まで

駐車スペースから少し来た道を戻ると登山口があります。登山ポストが設置されていますので万が一の事を考えて登山計画書を提出しておきましょう。

 

行仙岳までは階段と山道をつづら折りにひたすら登って行きます。まぁまぁの登りですの体力を消耗しないように休み休み登ります。

NTT無線中継所まで社員さんが行き来する道ですので非常に整備されています。危険個所はないので安心して登って行けます。

大峯奥駈道に合流しました。ここから登れば行仙岳へ、下れば行仙宿山小屋に行くことができます。まずは行仙岳に向かいます。

行仙岳に到着しました。ここまで45分かかりました。

遠くに釈迦ヶ岳が見ます。手前は釈迦ヶ岳に続く奥駈道の山々だと思います。

無線中継所の前からは雲海を見ることができました。

行仙岳から行仙宿山小屋まで

行仙岳から行仙宿山小屋に向かうため先ほどの分岐まで戻ります。

分岐から行仙宿山小屋までは下りになります。道標では15分で到着と記されています。

行仙宿山小屋までの道は左手の景色が開けています。所々で雲海を見ることができました。トラバース道がある箇所もありましたので下りという事もあり慎重に歩きました。

行仙宿山小屋に到着しました。分岐から20分ほどかかりました。写真を撮りながら慎重に歩きましたので15分以上かかりました。

 

山小屋は「新宮山彦ぐるーぷ」が管理しておられるのでとてもキレイで快適に過ごせそうでした。2,000円で宿泊することができます。

行仙宿山小屋から笠捨山まで

行仙宿山小屋を後にして笠捨山に向かいます。アップダウンを繰り返しながら標高を上げていきます。

 

 

アップダウンはなかなか急で平坦な道はほとんどないのでかなり足にきます(;^ω^)

木の根で滑りやすい所、落ち葉で滑りやすい所、ヤセ尾根などが点在していますので油断せずに慎重に進んで行きます。

笠捨山が近づいていました。登る斜面が肉眼で確認できます。結構な斜面に見えますのでちょっとブルーになります(笑)

 

笠捨山までの最後の登りの手前の下りに歩きにくい箇所があります。ここまでの山行で足を消耗しているので転倒しないように慎重に下ります。

さぁ笠捨山までの最後の登りです。靴ひもを締め直して気合をいれます。

 

しんどい・・・山頂はまだか~

笠捨山に到着しました。結構疲れました。

釈迦ヶ岳とさらに遠くに大普賢岳が見えます(多分)。

素晴らしい景色です。苦労してここまで来た甲斐がありました。来て良かった(^^♪

おわりに

以上が大峯南奥駈道の行仙岳から笠捨山の区間の簡単な紹介になります。

帰りは行仙宿山小屋まで戻り山彦補給路で下山しました。このコースで下山する場合は補給路分岐付近のリボンに惑わされるとコースアウトしてしまいますので注意が必要です。

実際、私はコースアウトして元のルートに戻る際にドロドロになってしまいました・・・

舗装された林道歩きも長くなるので、登り返しが嫌でなければピストンで戻るのが無難だと思います。

初めて大峯南奥駈道を歩きましたが、日曜日なのに他の登山者に出会うことはありませんでした。登山口まで遠いのが難点ですが、静かに歩ける穴場の山だと思います♪

 

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m