こんばんは。TSUBOSUGI1975です。
今回は先日、奈良県吉野郡上北山村の大台ヶ原ビジターセンターから尾鷲道で堂倉山とマブシ嶺を歩いてきましたので簡単に紹介したいと思います。
尾鷲道とは
尾鷲道は奈良県吉野郡上北山村の大台ヶ原と三重県尾鷲市をつなぐ古道です。かつては木のそりで木材を運ぶ木馬道(きんばみち)でもありました。尾鷲道の所々にワイヤーが残っていますが、木馬道の名残だと思います。
林業の衰退などで木馬道としての役目を終え、尾鷲道は荒れてしまいましたが、現在は登山道として整備され多くの登山者に親しまれています。
尾鷲道には多くの自然が残り、尾根に出ると熊野灘を見ることもできる美しい古道です。
堂倉山とマブシ嶺(コブシ嶺)
堂倉山(標高1470M)とマブシ嶺(標高1410.8M)は奈良県と三重県の県境にまたがる台高山脈の南に位置する山です。
堂倉山は尾鷲道を少し逸れた場所に位置しマブシ嶺は尾鷲道上に位置しています。マブシ嶺はコブシ嶺とも呼ばれ、山頂からは尾鷲の海や大峰山脈を一望できる好展望の山として登山者に知られています。
アクセス
今回は奈良側の大台ヶ原ビジターセンターから歩きました。大台ヶ原ビジターセンターには大きな無料駐車場があり、駐車場の周りにはトイレ、売店、レストラン、宿泊施設がありとても便利です。
大台ヶ原ビジターセンターは国道169号線の新伯母峯トンネル手前で大台ケ原ドライブウェイに入ります。どちらの方面から来てもトンネル手前で大台ケ原ドライブウェイに入ることができます。
大台ケ原ドライブウェイは15キロ程度ありますが整備されていて道幅も広いので安心して車を運転することができます。
大台ヶ原ビジターセンターから尾鷲辻まで
大台ヶ原ビジターセンター横の東大台登山口から入山します。
昨年はこの付近でツキノワグマの目撃が多発したので少し緊張します。熊鈴を2個装着しました(笑)
登山口からすぐに分岐があります。右の中道で尾張辻を目指します。左に進めば日出ヶ岳方面です。
尾鷲辻まではほぼ平坦な道で沢のせせらぎや小鳥のさえずりを聞きながら気持ちよく歩くことができます。
尾鷲辻に到着しました。ここまで約32分ほどかかりました。
尾鷲辻から堂倉山まで
尾鷲辻の東屋の左から尾鷲道に入ります。
道標に従って進んで行きます。
堂倉分岐までは岩が転がるなだらかな下りが続きます。
堂倉分岐に到着しました。ここからいったん尾鷲道を外れ堂倉山を目指します。
堂倉山までは道が広くどこを進めばよいか分かりづらいです。目印のビニールテープを探しながら慎重に進みます。
堂倉山に到着しました。ここまで約64分かかりました。眺望の無い山頂ですので早々に立ち去り尾鷲道に戻りました。
堂倉山からマブシ嶺(コブシ嶺)まで
所々に熊注意の張り紙がありました。怖い・・・
シラサコに到着し尾鷲道に戻りました。堂倉山から尾鷲道に戻る際には道標や目印がほとんどないので登山アプリの地図を確認しながら下りました。堂倉分岐まで戻るほうが無難かも知れません。
シラサコからは歩きやすい道が続きます。
所々、木々の間から景色が見えます。
尾鷲道から尾根に出てみると
海が見えました!
尾鷲道に戻り先に進みます。
中盤はトラバース道が多くなるので慎重に歩きました。
道標に従い左に登って行きます。
山頂を思わす看板ですが道標です。ここが雷峠になるのでしょうか。
この山行で唯一の登りらしい登りです。
地倉山を通過します。
貯水池が見えました。
気持ちのよい尾根道です(^^♪
マブシ嶺に到着しまし。ここまで約2時間半かかりました。
マブシ嶺(コブシ嶺)の絶景を堪能
前に竜口尾根、奥に大峰山脈が見えます。
薄っすら行者還岳が見えます。
後ろを向くと熊野灘に属する尾鷲の海が見えます。
尾鷲の町も見えています。
こちらの古い道標にはコブシ嶺と記されています。
山頂は開けており休憩するには最適です。この日は風がかなりうるさかったです(;^ω^)
絶景を堪能しピストンで戻りました。
おわりに
以上が大台ヶ原ビジターセンターから尾鷲道で堂倉山とマブシ嶺を歩く山行の簡単な紹介でした。
「分県登山ガイド奈良県の山」に堂倉山が紹介されていたので立ち寄りましたが堂倉山には立ち寄らなくてもよいかなと感じました。景色もなく道も分かりにくいのでスルーしても良いかと(;^ω^)
マブシ嶺は眺望が素晴らしかったので大満足でした。三重県側に熊野灘、奈良県側に大峰山脈が見えるなんて贅沢すぎますね♪
距離は長めですがアップダウンが少なく累積標高差の500~600M程度なので思っていたよりも楽に歩けました。
日出ヶ岳や大蛇嵓も素晴らしいですが、尾鷲道でマブシ嶺を歩くのもおススメです!
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m