こんばんは。TSUBOSUGI1975です。
今回は先日、歩いてきた熊野古道小辺路の果無集落~果無峠の区間と果無峠からブナノ平の道を紹介したいと思います。
果無集落と果無峠
果無集落は奈良県吉野郡十津川村にある集落です。世界遺産「熊野古道小辺路」の一部がこの集落の中を通っている珍しい集落です。
標高が高い位置にある果無集落は果無山脈を見渡せる眺望があることから「天空の郷」と呼ばれ「日本の里100選」に選ばれています。
その果無集落内の熊野古道小辺路を進んで行くと果無峠(1060m)を通過することになります。果無峠は分岐になっており、そのまま熊野古道小辺路を進むと熊野本宮大社への道となり尾根筋を進めば果無山脈の山々をつなぐ道となります。
果無集落駐車場へのアクセス
果無集落駐車場への道のりは名前の通り果てしなく長い道のりです(笑)
京奈和道五條ICから168号線を走り続けます。「道の駅 十津川郷」を過ぎてしばらく行くと十津川村温泉街に着きます。十津川村温泉街の中心部を過ぎると赤い橋が出てきます。
赤い橋を渡ってすぐ右に登りの細い道があるので、その道に入ります。そこから数分行くと果無集落駐車場に到着します。駐車場は4台駐車可能です。
五條病院前のコンビニから先はコンビニはありません。途中に道の駅が大塔と十津川にありますので、トイレや飲料等の購入は道の駅で済ませることをお勧めします。
熊野古道小辺路で果無集落から果無峠へ
駐車場を出て集落の方に進むとすぐにトイレがあります。とてもキレイなトイレです♪
道しるべに従って進んで行きます。
石畳の道は滑りやすいので慎重に歩きます。
民家の敷地内に熊野古道小辺路が通っています。音を立てないように静かに歩きます。
登山口です。登山ポストがあるので万が一に備えて提出した方が無難です。
登山口からしばらくは石畳の道が続きます。登山口からは民家はないので熊鈴を装着しました。
石畳の道をしばらく歩くと古道ぽい道になります。ここからは歩きやすいなだらかな登りが続きます。
天水田跡に到着しました。ここには少し先にある茶屋跡の人が雨水だけで米を作っていた水田があったそうです。
ここには展望があるのでベンチに座りながら景色を楽しむことができます。
このあたりの道は歩きやすく古道歩きを満喫できます(^^♪
山田茶屋跡に到着しました。昔に茶屋があった名残はありません。
この古道はかつては生活道路として重要な役割を果たしていました。昔は多くの人が行きかう道だったので茶屋も大事な役割を担っていたのでしょう。
国道168号線の開通とともに生活道路としての役目を終え茶屋の必要性はなくなり廃業したことを思うと何とも言えない気持ちになります。
果無観音堂に到着しました。この観音堂には十一面観音坐像が祀られています。
このあたりの古道には交通の安全を祈願したものなのか、所々に三十三体の観音菩薩の石仏が置かれています。三十三体の石仏は大正時代に地元の人たちの寄進で置かれたものだそうです。
観音堂の前には水場があります。豊富な水が勢いよく出ています。
観音堂からの道は斜度が上がります。道は歩きやすく危険個所はないのでのんびり歩いて行きます。
途中に素晴らしい景観があるので癒されます。
果無峠に到着しました。ここまで1時間半ほどかかりました。
果無峠にも観音菩薩の石仏が置かれています。
稜線歩きを楽しみながら絶景の石地力山とブナノ平へ
果無峠からブナノ平への道は稜線歩きになり今までとガラッと雰囲気が変わります。
果無峠から少し登ると果無山(1114m)に到着しました。
緩やかなアップダウンを繰り返しながら尾根筋を歩いて行きます。
石地力山(113.5m)に到着しました。ここからは素晴らしい眺望が得られます。
絶景です。ここは抜群の休憩ポイントだと思います。私もここでしばらくボーっとしてしまいました(笑)
絶景を望みながらブナノ平に向かいます。
ブナノ平(1121m)に到着しました。ここまで休憩時間を含めトータルで2時間10分かかりました。
果無峠からブナノ平まではなだらかな稜線歩きで、それほど疲れず到着できました。
ブナノ平からも素晴らしい眺望が得られます。十津川が見えます。
おわりに
果無集落からブナノ平の道は急登も少なく危険個所もない歩きやすい道でした。
石仏、水田跡、茶屋跡など歴史を感じる古道と素晴らしい景色が得られる稜線歩きと2パターンの道を楽しむことができて大満足な山行となりました。
登山口までの車の運転が大変でしたが、絶景でその疲れも吹き飛びました♪
しかしながら下山後の長距離運転は睡魔との戦いになるので休み休みのんびり安全運転を心がけましょう!
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m