奈良の山々が見渡せる金剛山麓の菩提寺を訪ねる

こんにちは。TSUBOSUGI1975です。

先日、奈良県御所市伏見の菩提寺に奥さんと訪れました。その際に菩提寺を守っておられる方に、菩提寺やその周辺のことを色々教えていただいたので簡単に紹介したいと思います。

菩提寺とは

菩提寺奈良県御所市伏見の金剛山麓に建つ高野山真言宗の寺院で、御本尊は十一面観音菩薩です。

奈良時代に高僧行基がこの地に留止し、その場所に建てられた道場「菩提院」の跡とされています。

平安時代には弘法大師が参籠祈願され、勅願所または修行場として子院三十余箇坊が並び立つ大寺院でした。しかし、1350年ごろの兵火でほとんどが焼失し数院のみが残りました。

江戸時代に次第に復興し本堂、鐘楼、仁王門と西ノ坊、東南院、千手院、来迎院、東室院、真蔵院は並び立っていましたが、明治時代の廃仏毀釈により廃れてゆき戦後は本堂と仁王門を残すのみとなり現在に至ります。

金剛山麓の風光明媚な場所に建つ寺院

菩提寺金剛山麓の標高400m付近に建っており非常に景観が美しいです。

のどかな集落と奈良の山々が一望できます。大峰山脈の山々、音羽三山、高見山などが見渡せて山好きの私にはたまらない景色です。

菩提寺には拝観者用の駐車場が設けられていて、駐車場から少し登ると金剛山に至る伏見道に繋がっています。

(2023年5月上旬に撮影)

(2023年3月下旬に撮影)

境内には桜の木やもみじの木があり、冬には雪が積もるので四季折々の景色を楽しめると思います。

境内にはベンチやトイレが設けられているので、金剛山の登山時や葛城古道のハイキング時に休憩するにオススメです。

菩提寺と周辺について

奥さんと菩提寺を訪れた際に仁王門の前を掃除されてい方がおられ、その方に菩提寺とこの周辺について色々なお話が聞けました。

本来、菩提寺は現在の場所よりも上の方に建っていたそうです。本堂と仁王像は現在の場所よりも上のあったの色々な人に見てもらうためと管理しやすくするために現在の場所に移したそうです。

(2023年3月中旬に撮影)

写真は現在の本堂ですが、戦後まで仁王門と残っていた本堂ではないとのことでした。現在の本堂は新しく建てられたものだそうです。昔はこの周辺にはたくさんの寺院があったので、その寺院の仏像が現在の本堂に集められ収められているそうです。

(2023年3月下旬に撮影)

本来の本堂は、現在の本堂の横に建つ建物で私は事務所か何かと思っていました(;^ω^)

現在、菩提寺には在中の住職はおらず、大阪のお寺の住職が兼務されているそうです。

伏見道にある墓地は菩提寺の墓地で管理が大変だと仰っていました。水道が通っていないので水を運ぶのに苦労しておられるようでした。

私は何回か伏見道を歩いているので、あの場所まで水を何度も往復して運ぶのは大変だろうなと感じました。

菩提寺から少し下った場所に更地があるので気になっていたのですが、酒造関係の建物が建つそうです。

菩提寺の上あたりの田んぼで作った有機栽培のお米で日本酒を製造するとのことです。たしか、御所市の地酒「風の森」だったと思います。

高天彦神社に至る谷のオオデマリが美しい

菩提寺から少し下ると高天彦神社に至る道があります。この道も菩提寺を管理されている方やボランティアの人たちの尽力で付いた道だそうです。

(2023年5月上旬に撮影)

イノシシ除けのゲートから谷に下って行くとオオデマリが咲き乱れていました。何も知らずここを通った時は自生しているのかと思いましたが、道を付ける際に植えられたそうです。

ほんとにキレイですね(^^♪

この谷には小さい沢があります。

この谷には堰堤があります。私は昔、この谷にはそれなりの水量の沢が存在していたのかと思っていましたが、砂防ダムだと教えていただきました。

おわりに

以上が菩提寺のその周辺の簡単な紹介でした。

今回は、菩提寺を守っておられる方に色々なことを聞けてとても有意義でした。掃除の手を止めて色々教えていただきありがとうございましたm(__)m

菩提寺とその周辺は地域の方々のご尽力により整備、維持されていることを知りました。我々ハイカーが楽しく安全に歩けるのはそのおかげですね(^^♪

歴史ある菩提寺と美しい景観がある伏見に皆さんも是非とも訪れてみてください!

 

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