扇形山から弘法大師の道を歩いて小南峠へ

こんばんわ。TSUBOSUGI1975です。

今回は先日、奈良県吉野郡黒滝村の扇形山から小南峠の区間を歩いてきましたので簡単に紹介したいと思います。

扇形山と小南峠とは

扇形山(おうぎがたやま)は奈良県吉野郡大淀町天川村にまたがる標高1,053mの山です。

若き日の弘法大師空海)が吉野山から高野山まで歩いたと言われる弘法大師の道の途中に扇形山はあります。

小南峠も弘法大師の道の途中にある峠で、国道309号線が開通するまでは下市、黒滝方面から天川方面に歩いて行く最短ルートだったそうです。

現在の小南峠は県道48号線(洞川下市線)の小南峠トンネルを指しますが、今回は旧小南峠を歩いてきました。

アクセス

扇形山、小南峠ともに黒滝村側と天川村川から登ることができますが、今回は黒滝村側から登りました。

御所南ICから国道309号線を走り続けると「道の駅 吉野路黒滝」が出てきます。「道の駅 吉野路黒滝」から少し進むと国道309号線から左に逸れる道があります。その道をしばらく進むと黒滝村役場に着きます。

今回は黒滝村役場の駐車場に駐車させてもらいました。

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黒滝村役場から扇形山まで

黒滝村役場を出て県道48号線を左に進みます。しばらく進むと神社が出てきます。右が48号線なのでそのまま進みます。

しばらくすると右に写真の看板が出てきますので、ここで48号線から外れ看板の矢印の方に進みます。そのまま48号線を登って行くと小南峠に行けます。

しばらく進むと写真の民家が出てきます。この先は行き止まりなので右手にお墓が見えますのでそちらに進みます。

すぐにこの道標が見えてきますのでそのまま林道を歩いていきます。

 

林道に電線があることを不思議に思いながら歩いていると石垣が出てきました。この石垣の地点で電線が終わっていたのでかつてはここに家があって電気が通っていたんだなぁと思いながらさらに先に進むと廃屋がありました。

車も入ってこれない山奥に住んでいた人がいたなんてすごいですね。林業を営んでおられたのでしょうか。

 

林道は歩きやすいのですが、所々に木の橋があります。ほとんどの橋は渡るのにためらいます。巻けるところは巻いて進んだ方が無難です。

 

この道標に従って左の道に入り写真の橋を渡ります。ここで林道が終わり本格的な山道になります。

美しい道ですが踏み跡が分かりづらく迷いやすいと感じました。目印のリボンやテープ、GPSを確認しながら進んで行きます。

しばらく登り続けると開けた場所に出ます。ここまでしんどい登りですが、もう少し頑張れば尾根に出れます。

 

尾根に出て少し進むと素晴らしい眺望があります。ここで一服したいところですが、もう少し頑張って先に進みます。

頑張って少し先を進むと鉄塔が出てきます。ここは開けていて眺望も良いので休憩には絶好のポイントです。ここで少し休んで山頂まで歩く体力の回復をはかります。

山頂までは急登が続きますので休み休みゆっくり登って行きます。

扇形山山頂に到着しました。ここで弘法大師の道と合流します。残念ながら山頂に展望はありません。ここからピストンで下山してもいいのですが、少しだけ弘法大師の道を小南峠方面に下ることをお勧めします。

弘法大師の道から小南峠まで

弘法大師の道を小南峠方面に進み、少しだけ下ると素晴らしい眺望が得られます。

四寸岩山と青根ヶ峰が見えます。

金剛山大和葛城山、岩橋山、二上山が見えます。

今まで歩いてきた稜線がよく見えます。山頂からピストンで下山するとこの景色を見逃してしまいます。この景色を見てから戻った方が絶対良いです。

 

弘法大師の道に入ってしばらくはなだらかな気持ちの良い道が続きますが時期に登りになります。

ここら辺の登りは結構きついです。無理せずのんびり登ります。

松葉山分岐に到着しました。この日の山行のピークはここです。ここから小南峠に向かって激下って行きます。

小南峠に到着しました。ここから小南峠トンネル方面に下山できるはずですが、もう少し弘法大師の道を歩きます。

旧小南峠に到着しました。かつてはこの峠を越えて黒滝と天川を行き来していたと思うと感慨深いものがあります。

旧小南峠を示す看板等はないですが、小さな祠がありました。かつての小南峠は難所だったらしいので、安全を祈願して建てられたものだと思います。

この祠を右に進むと弘法大師の道から外れ下山道になります。

おわりに

以上で扇形山から小南峠の簡単な紹介になります。

旧小南峠から下山すると48号線に合流します。そのまま48号線を下って行くと黒滝村役場に帰ることができます。

おそらく48号線が整備される前に使われていた道を使えばショートカットできますが、迷いやすい所や滑りやすい所もあるので舗装された48号線を下って行くのが無難です。48号線は交通量も少ないので心配はないかと思います。

今回のようなルートで扇形山を登る人はあまり多くないかと思いますが、弘法大師の道を縦走するのは体力と時間が必要ですので、少しづつ弘法大師の道を繋いでいきたい方ならオススメのルートですよ!

 

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m