弥勒摩崖仏に会いに大野寺を訪ねる

こんばんは。TSUBOSUGI1975です。

今回は先日、奈良県宇陀市の大野寺を訪ねてきましたので簡単に紹介したいと思います。

大野寺とは

大野寺は奈良県宇陀市室生大野にある真言宗室生寺派の寺院です。山号は楊柳山、本尊は弥勒菩薩、開基は役行者と伝えられています。

開基は役行者と伝えられていますが、天長元年(824年)に空海室生寺を創始した際に、当寺を西の大門として堂を建て、弥勒菩薩を祀り、慈尊院弥勒寺と名付けたとされています。

伝承では役行者が開基したのが白鳳9年(681年)なので、慈尊院弥勒寺と名付けられるまでは寺ではなかったのかと無知な私は疑問に思ってしまいます(;^ω^)

大野寺の前を流れる宇陀川の対岸には巨大な弥勒菩薩の摩崖仏があることで知られており、境内に立つシダレザクラの古木も有名です。

寺は明治33年(1900年)に火災で全焼しています。その際に本尊の弥勒菩薩像を含む仏像等は持ち出されていますが、現在の建物は火災後に再建されたものです。

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圧巻の弥勒摩崖仏

宇陀川を隔てた大野寺対岸の崖面に残るのが国指定の弥勒摩崖仏です。高さ約11.5mの弥勒菩薩立像を線刻で表しています。

後鳥羽上皇の勅願により鎌倉時代の初めに興福寺の雅緑が造立することを発願され承元元年(1207年)より彫り始め承元3年に後鳥羽上皇の臨席のもと開眼供養が行われたとされています。

肉眼では分かりずらかったですが、カメラで拡大するとはっきり線刻の仏さまが確認できました。弥勒摩崖仏は大野寺に入山しなくても見ることができます。

大野寺とその付近を散策

大野寺の前には無料駐車場とトイレが設置されています。大野寺の入山料は300円です。

こじんまりとしたお寺で庭園がとてもきれいでした。

お堂と礼拝所があります。

大野寺の前を流れる宇陀川

川沿いの車道を少し歩くと大黒天のような摩崖仏がありました。

おわりに

以上が大野寺と弥勒摩崖仏の簡単な紹介でした。

近隣の室生寺が有名すぎるためかマイナー感のあるお寺に感じますが鎌倉時代に作られた巨大な弥勒摩崖仏の線刻がいまだに残っているのには感動しかありません。

室生寺に訪れた際には大野寺にもぜひ立ち寄ってみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m