東谷出合から大峯3大急登と呼ばれる「白鬚岳」へ

こんばんは。TSUBOSUGI1975です。

今回は先日、奈良県吉野郡川上村の白髭岳登ってきましたので簡単に紹介したいと思います。

白鬚岳とは

(馬ノ鞍峰から見た白鬚岳)

白鬚岳は奈良県吉野郡川上村にある標高1378mの山です。近畿百名山の一つであり大峰3大急登の一つ(他の2つは鉄山、勝負塚山)でもあります。

実際は台高山脈の主稜線上にある赤嵓山から西に外れた尾根上にある山なので大峰3大急登と呼ばれるのには疑問はありますがそこは置いておきましょう(;^ω^)

大峰3大急登だと呼ばれる通り白鬚岳はピラミッドのような山容をしています。馬ノ鞍峰や白屋岳を登った際に天を突くような白鬚岳を見るたびにいつかは登ってみたいと思っていました。

登山ルート・登山口までのアクセス

白鬚岳のみを目指す登山ルートは数パターンあります。色々な方の山行記録やブログを拝見させていただいた感じでは神之谷の東谷出合から登るルートと中奥林道終点から北尾根で登るルートの2ルートが多かったです。

今回は東谷出合から登るルートを選択しました。東谷出合からのルートは周回が可能で谷沿いから小白鬚岳経由して登るルートとショウジ山を経由して登るルートがあります。

東谷出合までのアクセスは国道169号線の吉野川と上多古川が分かれる地点の橋で吉野川を渡り国道169号線を外れます。

橋は川上村上多古地区にあり「喫茶秀」の近くです。橋には「金剛寺」への案内板があるので分かりやすいかと思います。

そのまま集落を抜け「金剛寺」方面に林道を進み「金剛寺」に逸れる道には入らず林道を進むとゲートが見えてきます。そのゲートの先が登山口となります。

ゲートまでの林道は多少は荒れていますが許容範囲です。林道区間は短いので比較的運転は楽かと思います。

東谷出合から名もなき滝まで

ゲートを越え林道に入ります。登山ポストが設置されているので登山届を投函しました。

しばらくは平坦な林道歩きです。

モノレールがありました。今も使用されているのかは不明です。

モノレールから少し進むと道標がありました。ここから沢に下って行きます。

渡渉しますが水量は少ない沢です。

ここから本格的な登山道になります。

沢の対岸に洞窟のようなものがありました。人工的な感じに見えますが違うのかな?

落ち葉や木の枝で踏み跡が分かりにくいです。

ピンクリボンと登山アプリを確認しながら進みます。

所々に道標が設置されているので安心感があります。

存在感のある大木です。ちょっとだけ不気味(;^ω^)

先ほどの大木から少し進むと滝が見えてきました。ブログやYouTubeで必ず見る滝です。

名もなき滝から小白鬚岳まで

かなり大きな滝ですが水量は少ないです。この滝に名前は無いようです。

滝の左上を見るとピンクリボンがありました。滝の左を巻くようです。

道幅が狭く足元が緩いトラバース道です。ずり落ちないように慎重に進みます。

水場に出ました。この先水場はありませんが、よっぽどのことがない限りこの水は口にしないほうが無難です。

あと2.9キロ。この辺りは足元が悪いトラバース道が続きます。

草木をかき分けて進むゾーンも所々にありました。夏場はマダニやヒルが多そうな感じです。

トラバースゾーンが終わると急斜面の植林地帯をつづら折り登っていきます。このつづら折りゾーンは薄暗く景色が無いのでテンションが下がり気味でした(;^ω^)

やっと尾根に出ました。ここからは尾根を歩いて小白鬚岳に向かいます。

小白鬚岳までは快適な尾根歩きが続くのか思いきや手足を使う岩場やロープ場が続きます。トラバースもあるので気を抜く暇はありません。

やっと小白鬚岳に到着しました。まだ先は長い(;^ω^)

小白鬚岳から白鬚岳まで

ここまででかなり体力を消耗したので切り株に座ってしばらく休憩しました。

小白鬚岳には眺望はあまりありません。木々の隙間から白屋岳が少し見えました。

小白鬚岳からはヤセ尾根のアップダウンが続きます。木の根や落ち葉で滑りやすいので滑落に気を付けながら慎重に進みます。

私には手ごわい道が続きますが、比較的歩きやすい広い尾根の急登が現れました。ここを登れば山頂かと思いきや・・・

事前に調べていた偽ピークです。事前に調べていなければ心が折れてたかも(笑)

天を突くようにそびえる白鬚岳が見えてきました。気合を入れなおします。

細かなアップダウンが続きここを登りきると。

キターーー!!!!

白鬚岳山頂に到着しました。久しぶりに疲れた(;^ω^)

今西錦司先生の石碑が建つ山頂

山頂はこじんまりとしていますが眺望に恵まれています。

この日は白んでいて眺望はイマイチでしたが薄っすら白屋岳や大普賢岳が見えました。本来なら大峰や台高の山々がよく見えるはずなので少し残念でしたが登頂の達成感が半端なかったです(笑)

山頂には石碑があります。生態学者であり登山家であった今西錦司先生が1985年に国内1500座登頂を記念して建てられた石碑です。

1500座だけでもすごいのに、この白鬚岳に登られたのが83歳というのが尊敬しかありませんね。私はヒイヒイ言いながらやっと登ったというのに(笑)

今西先生が登ったルートとは違いますが今西先生が立たれた白鬚岳山頂に立てたのは感慨無量でした(^^♪

おわりに

以上が白鬚岳の簡単な紹介でした。

登頂に体力を使ったので珍しく山頂に長時間滞在し体力の回復を図りました。大峰3大急登と呼ばれるだけあり登りごたえがありすぎる山でしたね。

私はピストンで下山しましたが距離は長くなりますが周回でショウジ山経由で下山するほうが道は比較的なだらかみたいです。

私は登山計画書を出していたので予定通りにピストンで下山しましたが激下りにかなり苦戦しました。

今回の山行はかなり苦戦しましたがそれだけに大きな達成感が得らることができました。しかしながら白鬚岳は急登が続き踏み跡も分かりづらいゾーンもあるので初めての方は複数人で登られた方が無難だと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m