篠原集落から好展望の「下辻山」へ

こんばんは。TSUBOSUGI1975です。

先日、奈良県吉野郡十津川村の下辻山に登ってきましたので簡単に紹介したいと思います。

下辻山とは

下辻山は奈良県吉野郡十津川村旭にある標高1,306mの山です。

山頂には反射板や送電線、少し離れた場所にはヘリポートがあり大峰山系の山の中でも少し変わった特徴を持つ山です。

ヘリポートからは素晴らしい眺望を得ることができ、瀬戸ダムも見ることができます。マイナーですが面白い特徴を持つ山ですね。

今回、下辻山を登ろうと思ったきっかけは私がよく見させていただいているまほろば1839さんのYouTubeでした。

いつもは私では到底見ることができない景色ばかりを見せていただいているのですが今回の下辻山ならば私でも登れるかと思い挑戦してみました。

ちなみに私が今回登ったルートはまほろば1839さんとは違うルートになります。

www.youtube.com

登山口までのアクセス

今回は篠原集落の登山口から登りました。登山口まではかなりしんどい道のりになります。

国道168号線ふれあいトンネル(五條市大塔町)付近から県道235号線(篠原宇井線)に入り舟ノ川沿いを県道終点まで走り続けます。

県道は12キロほどあり離合が困難な地点やガードレールの無い箇所も多い道です。落石や野生動物が多くみられるワイルドな道でもあります(;^ω^)

12キロの道のりの間には4つの集落を通過します。県道を少し走ると十津川村に入り沼田原集落を通過します。ちなみにまほろば1839さんは沼田原から下辻山に登られています。

その後、再び五條市大塔町に入り中井傍示集落→惣谷集落→篠原集落と続きます。県道は篠原集落で終わりますが、その先は車が通ることができない古道が続き天川村に通じているそうです。

今回は篠原集落にある旧篠原小学校前のスペースに駐車させていただきました。

登山口からモノレールまで

旧篠原小学校から篠原集会所の前を通り舟ノ川に架かる赤い橋を渡ります。

赤い橋を渡ると林道に出ます。この林道はさらに舟ノ川沿いに続いていて10kmほど進むと七面山登山口に至るようです。

赤い橋を渡り林道を右に進み2~3分歩けば下辻山の取り付きです。看板が目印です。

踏み跡が薄い急斜面をつづら折りに登っていきます。

ピンテがあるので迷うことはないと思います。

尾根のような場所に出ると大谷山立入禁止の看板が現れます。この先、これでもかというほど「大谷山立入禁止」の看板が立っています。

しばらくロープ沿いを進みます。

看板とロープがなくなると急斜面の尾根が現れます。

道は広いので危険個所はないですが枯葉が積もりふかふかとした足場の急登が続くので足にこたえます。

モノレールが現れると急登は終わりです。

モノレールから山頂まで

少しの間モノレール沿いを歩きますがすぐにモノレールは二手に分かれ尾根から逸れて下って行きます。モノレールと別れなだらかな尾根を進んで行くと古いクマ剥ぎがありました。ツキノワグマにビビりながら先に進みます。

植林帯からブナ林に変わると明るい尾根歩きになります。

いよいよ山頂が近づいてきたようです。

ヘリポートが現れました。

山頂はヘリポートから少し進んだ場所にあるので休まず進みます。

下辻山の特徴である反射板が見えてきました。

山頂に三角点はありますが看板は設置されていませんでした。

ヘリポートからは素晴らしい眺望

三角点を確認してすぐにヘリポート戻りザックを下ろし休憩します。誰もいないヘリポートで存分に眺望を楽しみます。

天和山、弘法大師の道の山々

南奥駈道の山々

釈迦ヶ岳

瀬戸ダム

ヘリポートの上でしばらく景色を堪能しコーヒーを飲んで下山しました。

下山後は篠原集落と舟ノ川を眺める

下山後は舟ノ川と篠原集落を眺めました。登山前は気づきませんでしたが斜面に多くの民家が立ち並んでいて規模の大きさに驚きました。

令和2年4月末の時点で篠原集落の人口は11世帯14人となっており多くの家は空き家なんだと少し寂しい気分になりました。

透明度の高い舟ノ川の水質に東大阪のドブ川を見て育った私は感動しかありません。

こんな場所で生活をされている方々はたくましいのだろうなと勝手に想像してしまいます。

旧笹原小学校の銀杏。かつては子供が駆け回っていたんだろうなぁ。

私が小3の時に休校。私が通っていた小学校は1学年7クラスあったのに・・・

おわりに

以上が下辻山の簡単な紹介でした。

感想としては前半から中盤に急登が続き後半はなだらかな尾根道で山頂に向かうといった感じです。尾根道は比較的広く所々にピンテがあるので危険個所もなく道迷いの可能性も少ないと思います。

モノレールが出てきてからの尾根道は林業や電力会社の方が使っておられる道があり下って行く踏み跡がいくつかあるので下山時は多少の注意が必要かと思います。

あとはツキノワグマに出会う危険性が0ではないということが一番ですかね(;^ω^)

 

登山口までのアクセスこそしんどいですが大峰山系の山の中では登りやすい山ではないでしょうか。

ヘリポートの上で眺望を楽しめるなんて初めてでしたし瀬戸ダムを遠くからではありますが見ることができて良かったです。

まほろば1839さんのYouTubeでたまたま知った下辻山ですが登ることができて良い思い出になりました(^^♪

 

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m